【前回記事を読む】49歳、K-POPアイドルにハマった。こんなおばさんが韓国アイドルを好きになってよいのだろうか、変な人と思われないだろうか?

第1章 キラキラした非日常の世界へ

K-POPアイドルグループとの出会い

[初めての推しに出会う]

第2次韓流ブーム真っ只中、当時大学生だった私の娘が韓流ドラマに出ていた俳優さんにハマってしまいました。それまでとある日本のロックバンドにしか興味がなかった娘でしたが、ある日突然その俳優さんの虜(とりこ)になりました。私はそんな娘を冷ややかに見ていました。

ある日、娘は彼のファンミーティングが東京で行われるという情報を得ました。そこから娘は会ったこともない、年上のファンの方とホテルを取って一緒に参加すると言いだしたのです。

私は「えーっ、いくら同じ俳優のファン同士だからって、SNSだけの知り合いと一緒に泊まるなんて嘘でしょう?」と反対しましたが、「大丈夫! すごくいい人達だから」と言って、東京に行ってしまいました。帰ってきてからは「ものすごくカッコよかった!」「ホテルでもずっと彼の話をして盛り上がったよ」と大満足の様子でファンミーティングでの興奮を聞かせてくれました。

私は無事に帰ってきたことにホッとしつつ、娘の楽しそうな様子に少々驚いてしまいました。

それから数ヶ月後、私がたまたま韓流のエンタメ番組を見ていたら、K-POPの新人グループが紹介されました。彼らのミュージックビデオが流れた瞬間、私の目は釘付けになったのです。

「えっ、かわいい……何、この子達?」とビビッときてしまったのです。

曲調もかわいい、振り付けもかわいい、歌っている子達のビジュアルも、目がくりくりしていて口角がきゅっと上がって女の子のようなかわいさではありませんか。グループ名を覚えてすぐにYouTubeで検索しました。「うーん、かわいすぎる! ダンスもすごく上手! 歌もいい感じ~♡」というわけで、K-POPオタクのタマゴがここに生まれました。

まさか自分が韓国の男の子達を好きになるなんて……。日本のアイドルも卒業していたのに……。それもこの歳で……。そうです、私は、このとき49歳でした。