歩いていても僕の足はふわふわして、ちゃんと床を踏んでないみたいだった。おでこの上に集まった血が下りてこない。救急車のおじさんやおまわりさんやお医者さんや看護師さんの声がちゃんと耳の奥まで届かない。知らない大人ばかりで、不安で、おどおどして、妹の由美がいなかったら膝がかくんと折れてしゃがんでしまいそうだった。自分が救急車に乗っているのが夢の中みたいなまま由美と病院に連れてこられた。*千恵姉ちゃんは…
小説
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