初めての結婚式
いよいよ、結婚式の当日。
朝、十一時に式場に入る。すぐに髪をアップし化粧し一時には写真撮り、俊さんがたくさん撮るよう話している。
お姫様抱っこ、色んなポーズを楽しんだ。
そろそろチャペルに向かう時間。チャペルに着いたら、みんながいた。とても感動。
愛を誓う時、体からこみあげてくる涙が、自然に頬を伝わった。俊さんも目に涙がいっぱいで、二人で見つめ合い心に誓った。
チャペルを出たら、花びらのシャワーをしながら近藤さんが泣いていた。俊さんと抱き合って泣いている。それを見ていた友人達も抱き合い泣いている。素晴らしい友情に感動した。
俊さんって本当に尊敬する夫だ。食事会は友人達が盛り上げてとても楽しく締めくくった。
九時頃終わって、二次会は九階のバーで行った。全員参加していただいた。二人で挨拶をしながら、俊さんがよく泣いている。
でも嬉しい。友人ってすごいな。本当にありがたい。
「感動したわ。素晴らしい結婚式だったよ」
姉妹、友人達。そして息子達二人共大泣き。
「母さん、よかったね。俊輔さんと結婚出来て。僕達安心だよ。幸せになってね」
「ありがとう」
三人で抱き合って泣いた。涙、涙の結婚式だった。
「今日は初夜だね」
二人とも、とても疲れていて抱き合いながらいつの間にか寝ていた。朝は二人共七時までぐっすり寝た。ベッドの中で顔を合わせて笑った。
「もう、一泊しようか?」
「うふふふ。今日は家へ帰りましょう」
「家でゆっくり愛し合おうか」
「えぇ、そうしましょう」
ベッドを出てシャワーに入り、帰る準備をした。
「昨日はとても良かったな。友人って改めて大切だと思ったよ」
「お友達に恵まれているね。素敵な人達ばかりね。大切にしましょうね」
「ああ、本当だ」
近藤さんが待っていた。
「ありがとう、近藤」
「ご馳走しろよ」
「金曜日な」
お礼を言ってホテルを出た。さわやかな天気だった。
「ありがとう。君がいるだけで僕は幸せだよ」
「ウフフフフ」