「そうよ、お姉ちゃんたちもちゃんと考えているからね」千恵姉ちゃんは背筋をぴんと伸ばしておせち料理の方を見ながら言った。二人にそう言われても僕はなんて答えていいかわからない。お兄ちゃんが横から肩を叩いて「ヒロ頑張れよー」とからかった。おなかがいっぱいになって箸を置いたら由美もおなかいっぱいと言って、テレビをつけた。「お義父さんと昭ちゃんはまだ飲むでしょう」おつまみを別の皿に分けて、お姉ちゃんは片付…
小説
ジャンル「小説」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
『千恵ねえちゃん』【最終回】城 唯士
「ちょっと羨ましかったな」高校の部活は、別世界みたいだった。4人とも黙りがちに歩いていたが…「そうだっ。バンドやろうよ」
-
『魂業石』【第13回】内海 七綺
あの若い警察官、あの人の息子だったのか。私に人の殺し方を教えた、犯罪者のお手本みたいなあの人の…。笑っちゃう。楽しい。
-
『溶けるひと』【第16回】丸橋 賢
知人家族の葬式から帰ると、玄関には脱ぎ捨てられた靴が... 目に入ってきた光景をすぐに信じることが出来なかった。
-
『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第6回】青石 蓮南
その日は、三か月に一度、父と会える特別な日であった。蓮は朝から心臓が激しく鼓動するのを感じていた…
-
『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』【第2回】Kumpoo
【写真絵本】ぼくは「愛護団体」に助けられて、「卒業」を待っている…。きょうはシーズーの赤ちゃんと子どもが保護されたみたい
-
『我輩は清掃人じゃ』【第11回】ホモ・サピエンス
屋内から炎が上がる中、ブロック塀をやり過ごし、玄関を開けて中に入ると「助けて」という女性の声が、はっきりと聞こえてきて…
-
『春を呼ぶ少女』【第7回】桜小路 いをり
白銀に輝くオオカミ…その背後から十歳くらいの子どもが現れた。白い肌に白い髪、そして特徴的にとがった耳。エルフだ。
-
『魂業石』【第12回】内海 七綺
「子供はまだか」…? 手のかかる異分子は当面、必要ない。夫も義父母も、どうしてそんなに子供を欲しがるのだろう。
-
『溶けるひと』【第15回】丸橋 賢
咬合治療のため、シリコンを咥えると奇跡のような変化が訪れる。頭痛、姿勢の著しい改善。そして引きこもりの息子の顔には......
-
『ハロー、わたし!』【第6回】澤 幸希
有紀ちゃんが亡くなったなんて…。僕はあまりのことに頭の芯が痺れて冷たくなり、胸の中が一気に空っぽになった
-
『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第5回】青石 蓮南
十年ぶりに再会した父。色褪せた茶色の財布から「これ」といって渡されたあるもの。これを見て蓮は涙をこらえることが出来なくなった
-
『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』【新連載】Kumpoo
【写真絵本】飼えなくなったり、捨てられたり…。犬と私たちは最高の友達だけど、そうはいかない場合も…。
-
『普通の男、浩狙われる!』【第10回】上山 照
「リュックに小さい穴が空いていますよ。お気を付けください」一体何の穴だろう? 見ると何か転がり落ちてきた…ピストルの弾だ!
-
『レッド・パープル』【最終回】そのこ+W
父親は既に死んでいた…なら何故すぐに警察を呼ばなかった? 自分が殺したと思われるのが怖かったと言うなら、その行動は不自然だ
-
『魂業石』【第11回】内海 七綺
暴力は愉快。このクレーマーを殺す夢想は何度かしたが…今日はなんていい日なのだろう。濁った涙を浮かべる小汚い顔よ(笑)
-
『溶けるひと』【第14回】丸橋 賢
驚くほどの分析力を持った歯科医。立ち姿たった一つで息子の身体の小さなずれ、重心、そして神経の働きまでも細かく的中させた。
-
『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第4回】青石 蓮南
嫁姑問題で母があの時こんなに辛い思いをしていたなんて…。自然に涙が滴り落ちた。さらに父は、外で彼女を作り不倫をしていたとは
-
『サイレントエース』【第10回】湯澤 明彦
1死一、三塁となって僕の出番が来た。特に力みはなく、我ながら冷静だった。観客席からは両親の声まで聞こえてきた
-
『SHINJUKU DELETE』【最終回】華嶌 華
《10代の少女が死体遺棄の疑いで逮捕。妊娠4~5カ月の赤ちゃんを自宅で流産したのち…》!?…あの子に限ってそんなことあるはずない
-
『縁 或る武家のものがたり』【第6回】伊藤 真康
「これより大坂へ出陣する!」鉄砲隊を率いる足軽頭たちが、白石城に続々と集結。揃ったところで、いよいよ総出陣の運びとなった