梅雨の合間の曇った六月の日、私たちは、式を挙げた。式には、大勢の方が祝福に来てくれて、賑やかに執り行われた。私は、友人代表挨拶を高校時代の同級生、かおるちゃんにお願いした。聖飢魔Ⅱファンの友人だ。かおるちゃんは、「いやあ、里子さんと結婚できるのは、マタギか、野武士くらいのもんだと思っていたので……。思ったより普通の人で、安心しましたー」とスピーチして、会場を沸かせた。私は思わず、「マタギなんて言…
[連載]屋久島、そして雲ノ平へ
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第10回】小梨 里子
「男同士だから、俺がやるよ」―新婚の私と夫は、施設を抜け出した父と暮らすことになった。一番大変な排泄や入浴介助に、夫が…
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第9回】小梨 里子
「娘さんと結婚させてください」父は彼に会わせられるようなしっかりした人ではなかった。そして父が発した言葉は...?
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第8回】小梨 里子
自動車教習所の卒業検定で大苦戦。3回目の試験も不合格、涙を流し4回目に臨むと...
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第7回】小梨 里子
ゼミ生活を満喫していたらあっという間に卒業間近になり地元に帰る前にあるチャレンジをすることに
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第6回】小梨 里子
植物に関わりたくて選んだのは「植物学ゼミ」希望者は私一人で教授の教えを独り占め!?
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第5回】小梨 里子
「空気が濃い!」山小屋のアルバイトが終了して下山。授業に読書にと充実の大学生活
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第4回】小梨 里子
ポーランド人が高山病で小屋に倒れこんできた!「これはもう、下山させるしかないです」
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第3回】小梨 里子
いざ富士山へ!初本格登山、初山小屋、初山バイトで驚きがいっぱい
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【第2回】小梨 里子
大学生活は人生初の本州「山梨」。アルバイトは富士山の山小屋で日給九千円!
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エッセイ『屋久島、そして雲ノ平へ』【新連載】小梨 里子
休日は野鳥の鳴き声テープを聞く女子高生だった…山を愛した女性の自伝的エッセイ。