その当時韓国は経済的に大変困っている時代です。ただ食事は安く、お昼の定食は百円出せば十分食べることができました。近くの市場に食料品を買いに行った時、市場の高齢の店員が、金持ちの奥さんだなぁーと思えるお客さんには安く売っているように感じました。私はその状況を観察して、「私にも同じ値段でください」と言って物を買ったりしました。時には市場のアジモニ（おばさん）と喧嘩をしたこともあります。買い物の時、韓…
［連載］オモニへの讃歌
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第14回】
「金持ちには安く」が当たり前？ 昔、韓国の市場で体験した衝撃と葛藤、子供をまるで犬ころのように追い払う男性もいて…
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第13回】
まだ知らない母のすがた。韓国に実家を訪れると、予想もしなかった母の習慣に喜びがこみ上げてくる
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第12回】
韓国の教育熱心な血筋。一家の長は、その一家の哲学の基礎を持っているのが大切。
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第11回】
従妹たちとの初対面...韓国人は親戚を大事にすると聞いていたとおり、まるで昔から知っていたかのように話が弾む。
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第10回】
生きていたからあえた 30年ぶりに帰国し涙を流す母。そんな母の幼少期は悲しい物語であった…
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第9回】
助産師学校に合格したもののイタリア人の総長に呼ばれて言われたこと
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第8回】
「お金もないし、お前は女だから大学に行く必要はない」と言われハンガーストライキ！
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第7回】
負けず嫌いが高じて日本の小学校一年生を二回行くことに!?
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第6回】
『君の名は』を観に…父は母を自転車の荷台に乗せ、街の映画館へ
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第5回】
私を救った母の直感。自死を回避できたオモニの実家・韓国への旅
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第4回】
大洪水で家族全員が家もろとも濁流に飲まれ、九死に一生を得たものの…。
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第3回】
利益が見込めないと思ったらすぐ仕事を変えた！養豚、織物、縫製…生きる為の努力
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【第2回】
兄に助けられていた奇跡。「自分の足元に何かあると思い引っ張った、それがお前だった」
-
エッセイ『オモニへの讃歌』【新連載】
出稼ぎの父を追って…韓国から日本へ渡った「母の決断」
