あるとき、戻れる家があるなら二、三年ぐらいホームレスを体験してみようと思ったことがある。ゴミ箱に捨てた弁当を拾って食べ、夜は野宿紛いで寝る。生きることのほんとうの意味が知りたいと思った。世の中こんな変わり者がいても、よいのではないか。ホームレスから作家になった人もいるのだから、転んでもただでは起きないという心意気だ。しかし勇気が足りなかった。貧乏について書いた本はあるが、貧乏人について書いた本は…
[連載]貧乏赤裸々
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エッセイ『貧乏赤裸々』【最終回】平瀬 春吉
今まで頑張ってきてよかったなーとしみじみ思える「与生」があってこそ本来の人生
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第12回】平瀬 春吉
職に就かずバイトもせず〝自遊行路〟だ。退職以降は自由に生きて自分を活かすことが、本来の人生ではないか…
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第11回】平瀬 春吉
陰口を言われていた…。ムッときたが、よくぞ言ってくれたと奮起したことで開けた道
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第10回】平瀬 春吉
北は函館、南は小田原までツーリング。道中パンクや接触事故に見舞われて
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第9回】平瀬 春吉
同じ工場勤務でも天と地の差!?以前は白衣、今はヘルメットで天井クレーンを操作!
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第8回】平瀬 春吉
思い立ったが吉日。頭金なし、保証人なしで物件を見ずに建売住宅を買う
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第7回】平瀬 春吉
有り金ギリギリで買ったコート…。誰かが「あれはレインコートだ」
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第6回】平瀬 春吉
出会いのきっかけは文通。独身寮仲間で女性に縁がなかった私が一番早く結婚!
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第5回】平瀬 春吉
新たな道を歩む決意。時計修理師から自衛隊への転身
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第4回】平瀬 春吉
「人生の土台になっている」時計屋での住み込み修行は「何事も一からの勉強」
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第3回】平瀬 春吉
「今夜はどこで寝られるか」六才か七才の子が自分の布団もなく、毎晩大人の顔色をうかがって…
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エッセイ『貧乏赤裸々』【第2回】平瀬 春吉
「雪の中を泳ぐように…」冬の厳しい北海道、号泣しながら下校した小学生時代
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エッセイ『貧乏赤裸々』【新連載】平瀬 春吉
北海道で掘っ立て小屋暮らし…「並み外れた筋金入りの極貧だった」過去