本州からおよそ五十キロ北に離れている隠岐へは、これまで五回しか行っていない。しかも海岸部だけで、奥にまでは入りこんでいないため、隠岐について語る資格はないのかもしれない。しかし隠岐だけをはずすわけにはいかないので、私が気づいた隠岐のふしぎを紹介することにする。高校時代、仲のよい友人に隠岐出身者がいた。お昼の弁当は、ほとんど彼と一緒に食べた。そんな友人がいうのには、「隠岐弁は、雅(みやび)なことば…
[連載]ふしぎに出会う日々
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【最終回】西谷 正文
古くから遠流の地として定められていた隠岐。鎌倉時代には、後鳥羽上皇と後醍醐天皇が隠岐に流され住民は現在の「牛突(うしつき)」につながる催しなどで上皇を慰めていた
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第15回】西谷 正文
穏やかな街並みの続く石見。森鴎外は「石見人として死にたい」と遺言を残していた。
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第14回】西谷 正文
製鉄から生まれた農業地、奥出雲地方は「日本農業遺産」注目のスポットに
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第13回】西谷 正文
二千年の間眠っていた種が再び花を咲かせた、驚きの古代ハス(大賀ハス)
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第12回】西谷 正文
首をかしげながら巣を作るスズメ。子供たちも回り道をしながら成長する
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第11回】西谷 正文
幼稚園の閉園危機!後がない状況で、園舎をリニューアル。そして井戸掘りへの挑戦
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第10回】西谷 正文
父と母が創立した幼稚園。私が園長を受け継ぐと、毎年園児数が減りはじめてしまった!
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第9回】西谷 正文
こんなところで、ドイツ語を学んでいたことが役に立った!
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第8回】西谷 正文
「つぎの瞬間、胸が高鳴った」ドイツ文学専攻に至るまでの道
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第7回】西谷 正文
園長と住職になるまでの"回り道"…歩いている間に出会ったふしぎ
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第6回】西谷 正文
「生きるとは、ふしぎが紡いでくれるドラマだ」恩師との旅を通して感じた風景
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第5回】西谷 正文
「文章を書く上に一番参考になったのはハーンではないか」知られざる志賀直哉と小泉八雲との関わり
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第3回】西谷 正文
冥王星の名付け親・野尻抱影、文豪・志賀直哉、そして大学教授・宮下啓三の交わり模様って
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第3回】西谷 正文
冥王星の名付け親・野尻抱影と文豪・志賀直哉、出会いのきっかけは…
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【第2回】西谷 正文
受け取った“あの文豪”の名刺…「一枚の名刺にまつわる、一つの物語」
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エッセイ『ふしぎに出会う日々』【新連載】西谷 正文
便利で過ごしやすい世の中なのに、「生きづらい」のはなぜ?