まだ、楕円球を触り始めたばかりという新入部員を抱えながら、とりあえず龍城ケ丘との合同を清算したのは、来たるべき年末の新人戦に向けて、また春に待ち構える関東大会県予選に向けて、大磯東高としての矜持を確認したかったからだ。佑子のその意図は、足立くんには話してある。あと三人を確保すれば、単独ティームでエントリー出来る。もちろん、入部したばかりの生徒を公式戦に出せるわけもないし、三年生が引退した龍城ケ丘…
[連載]楕円球 この胸に抱いて
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第30回】さとう つかさ
ラグビーをやめたかった部員が「楽観」して続けている理由
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第29回】さとう つかさ
ラグビーチームの損失を防ぐため「どっちが先に大人になるか」
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第28回】さとう つかさ
「ラグビー、カラスだったらどんな風に戦略立てるでしょうね」
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第27回】さとう つかさ
選手のユニフォームへの思い…繋ぐのは元ラガーマン。
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第26回】さとう つかさ
合同ティーム最初で最後…レフリーの笛が、ノーサイドを告げる
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第25回】さとう つかさ
合同ティーム最初で最後…キックオフの瞬間
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第24回】さとう つかさ
部員不足だったが…突然、ラグビー部への入部希望者増加の背景
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第23回】さとう つかさ
「アダルトチルドレンかも…」心を開いた写真家が溢した本音
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第22回】さとう つかさ
心のこもった優しい手料理…「美味しい、というより、嬉しい」
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第21回】さとう つかさ
【小説】思い出の味噌汁「涙ぐみそうになるほど美味い」のワケ
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第20回】さとう つかさ
【小説】ラグビー部、合宿終了。打ち上げに大食い生徒が現れ…
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第19回】さとう つかさ
【ラグビー小説】ボロ負けしても、うなだれてはいなかったワケ
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第18回】さとう つかさ
【ラグビー小説】彼女はいきなり前のめりにコケた。
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第17回】さとう つかさ
【小説】自分の生徒を、初めて試合に送り出す。
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第16回】さとう つかさ
【小説】「おーし!リセットしようぜ」ラグビー部1年が集合。
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第15回】さとう つかさ
【小説】ラグビー部にマネージャー志望の女子生徒が現れて…
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第14回】さとう つかさ
「しゃべる職業」の教師を打ちのめす…言葉のプロ、落語家の力
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第13回】さとう つかさ
ラグビー部期待の新人!「あいつ、天性のスクラムハーフかも」
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第12回】さとう つかさ
タックル寸前で立ち止まってしまい…「先生、オレ、ダメかも」
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小説『楕円球 この胸に抱いて』【第11回】さとう つかさ
この先生から、もっと学びたい…相手校顧問のあたたかい言葉