神矢は全部、綺麗に食べてくれた。私は、片づけをし、キッチンの流し台で、洗い物をした。その間に、神矢はコスタリカコーヒーを淹れてくれた。洗い物が終わり、二人で又ダイニングのテーブルについた。「食後のコスタリカは最高ね」「君の料理が美味しかったからだよ」「そう言ってもらえて、本当にうれしいわ」「今日は本当にご馳走様。……だけど、僕に尽くすのは、これきりにしてくれ。冷たいようだが、期待を持たせたくない…
[連載]愛
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小説『愛』【最終回】高見 純代
僕に尽くすのは、これきりにしてくれ。期待を持たせたくない。
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小説『愛』【第25回】高見 純代
お正月を過ごす二人の「重大なズレ」…私が悲しくなった言葉
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小説『愛』【第24回】高見 純代
僕は幸せ者だよ。君の一番綺麗な時を独占しているんだから…
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小説『愛』【第23回】高見 純代
父さんはもう69歳だからね。ひっそり年金生活を送るよ…
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小説『愛』【第22回】高見 純代
秘書の仕事は、朝一番に新聞各紙の訃報欄を見ることから始まる
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小説『愛』【第21回】高見 純代
私達は親の愛を得られなかったからこそ、真実の愛を求めている
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小説『愛』【第20回】高見 純代
僕は自由じゃなきゃ生きられないんだ。女性を幸せにできない
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小説『愛』【第19回】高見 純代
彼は苦しそうな顔で…「来週は来なくていいよ、次は来月で」
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小説『愛』【第18回】高見 純代
「ちょっと休憩しよう」そう言って彼はバスローブを持って来た
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小説『愛』【第17回】高見 純代
君を描くと決めたからには完成させる。モデル代も払うよ。
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小説『愛』【第16回】高見 純代
「私を描いて!」生涯、自分の美しさを覚えておいて欲しい…
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小説『愛』【第15回】高見 純代
僕は結婚はしない。君はいつか結婚する。幸せになって欲しい…
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小説『愛』【第14回】高見 純代
僕は…そんな下心があって、君を部屋へ呼んだんじゃないよ
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小説『愛』【第13回】高見 純代
僕は母を守ってやれなかった。母の死体を発見したのは僕だよ。
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小説『愛』【第12回】高見 純代
「僕も飲まないんだ」彼はノンアルコールの缶を2本持って来た
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小説『愛』【第11回】高見 純代
「何だよ、兄さんの家に来れない妹があるか」私は妙に納得した
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小説『愛』【第10回】高見 純代
あんなに人を愛した事はなかった。その神矢が亡くなった…。
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小説『愛』【第9回】高見 純代
あの包容力は本物…でも彼がお酒を飲むかどうかも知らない
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小説『愛』【第8回】高見 純代
人間と動物たちとの関わりを描いた短編『スノー・グース』
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小説『愛』【第7回】高見 純代
記者希望だった新聞社で秘書室に配属。理由は「美人だから」
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