2016年4月。札幌市内の大学病院「ん? 何だこれ?」私(野崎哲也)は意識を取り戻してすぐに右目の違和感に気がついた。開いたはずの目にまだ3分の1ほど瞼が残っていたからだ。口には呼吸器の管が挿入されていて声を出すことができない。身体が思うように動かせなかったが、できる限り首を動かして、歪んだ視界で周囲を見渡した。うっすら明るい日差しがブラインドから洩れている。どうやら朝のようだ。ここに来たときの…
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