店に出てみると、美智子の植物を見る目は確かだった。鉢物は葉の色ばかりでなく根の具合や土の色で良し悪しを見分けた。観葉植物の配置がうまく、店の中がすっきりした。花屋の店の奥に蔓の束が積んであった。以前、生け花教室を開いたときに使ったものだそうだ。美智子はそれを一束水に浸け、翌日仕分けが済んでから篭を編み始めた。芯を八本組み、柔らかくなった蔓を編み込んでゆく。田舎にいたころ、山から蔓を取ってきて、長…
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