幸太が野球を始めたきっかけは、小学校へ入学する頃に、父から買ってもらったグローブだった。近くの公園で、父とキャッチボールをしていたことをよく覚えている。父は一九四五年太平洋戦争の終戦の年に生まれた。正確には終戦日より数カ月前ではあるが、幼い頃の厳しい時代を経験しているためだろう、物を大切にするいわゆる昔気質の人間だ。幸太もそんな父親を見て育った。今でもそのグローブは捨てられずに、押し入れの中にし…
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