庭土に匂はせ榠櫨(くわりん)の落ちたれど ゆがむかたちに拾ふ人なし*榠櫨(かりん) バラ科の落葉高木。形が歪んだ大きな果実。芳香がある。 【寺崎浩君から届いた宅配便(以下2首)】わが友の心づくしの詰まりたる 宅配便の思ひがけなく 大玉の熟れづく柿の荷を解いて もう待ちきれず唇(くち)ぬらし食う
新着記事一覧
-
俳句・短歌『歌集 風音』【第22回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
-
小説『ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語』【第3回】内藤 久男
炭焼きをなりわいとしている初(はつ)。最初の出会いは…
-
小説『百年後の武蔵野』【第20回】栗田 哲也
「恋って難しいよね」「わたしじゃないのよ」三人は黙った。
-
歴史・地理『受け継がれし日韓史の真実 ─朝鮮引揚者の記録と記憶』【第7回】豊田 健一
「大正天皇御渡韓」外国への皇太子訪問としても、初めてのこと
-
小説『花を、慕う』【第80回】堀田 冀陸
「困ったわねえ。誰か!」「はい」聞いたことのある女の声が…
-
エッセイ『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』【最終回】棚橋 正夫
「実家に帰る」認知症妻が家出…長年連れ添った夫、衝撃の行動
-
小説『シンフォニー』【第3回】真白 悠輝
何者かの視線をぼくは感じた。気配の先を見てみると…
-
ビジネス『死体検案と届出義務 ~医師法第21条問題のすべて~』【第24回】小田原 良治
死体検案書を交付すべきかどうか、死亡の時点で迷うこともある
-
評論『発達障がいに困っている人びと』【第35回】鈴木 直光
薬を使わない自閉症の治療…「音楽療法」を取り入れた理由は?
-
小説『Slime Slime Slime ~戦地に降りた天使~』【第3回】深月 ふうか
「うっ。」テーブルに倒れ込み、気絶。目を覚ましたらそこは…
-
俳句・短歌『歌集 忘らえなくに』【第22回】松下 正樹
歌集「忘らえなくに」より三首
-
小説『アリになれないキリギリス』【第20回】上條 影虎
“こいつだけには言われたくない”禅が伝えられたのは…
-
俳句・短歌『日々、燦々と』【第2回】飯田 義則
歌集「日々、燦々と」より三首
-
小説『ブルーストッキング・ガールズ』【第21回】杉山 正之
それは、儚い抵抗であると少女たちは微かに自覚していた。
-
エッセイ『きみに贈る本 自分らしく前向きに生きるために』【第3回】いくせ 侑
フジツボとあなたの考えとの違いは、なんでしょう?
-
エッセイ『リウマチ歳時記』【第28回】山中 寿
人生の少なからぬ時間を待合室で過している通院患者たち
-
エッセイ『海の道・海流』【第2回】佐々木 明廣
目の前に広がる海、彼方に暮れ行く海、全てが私の愛した海
-
俳句・短歌『花と散りにし』【第21回】松下 正樹
歌集「花と散りにし」より三首
-
エッセイ『もう一度かあさんの聲が聴きたい』【第3回】法邑 美智子
子供たちにいろんな道しるべを残してくれたかあさん
-
小説『pop lock』【第4回】梅原 璐生宮
「いっぱいだね」「難波だったら、あるかな、難波行こっか」