【前回の記事を読む】障害を持つ我が子に「ゆとり」を持って接する事が出来た理由
遊べない子どもに「遊び」を教える
●子どもは、「遊び」から発達・成長していく。
という園長先生の指導の元、この3年間に息子の成長を望むのであれば、遊べるようにならなければなりません。個別面談で、自閉症の息子に対し、家庭でどのような事を行ったら良いか、園長先生は指導して下さいました。
言語というのは、総合的な発達があって初めて出てくるのであるから、言葉を出させる事だけを目的にしてもダメである事も言われました。
園長先生に指導された事は、健常の子どもだったら、自然と遊び相手になれる事なのですが、自閉的傾向の息子は、自分からアプローチすることなく、興味も示さず、見向きもせず「遊ぶ」事が出来ません。
従って「遊ぶ」事が出来るようになるには、大人が色々な事を体験させて、世界を広げて「遊び」が楽しい事を教え、「真似」が出来るようになる事が必要です。私は毎日園長先生の教育方針を実践しました。
1 毎晩、同じ絵本の読み聞かせを行う。(同じ言葉の繰り返しが良い)
例:『おおきなかぶ』『こぐまちゃん』『はらぺこあおむし』『ムスティのおてつだい』などを読み聞かせしました。
2 本人が乗っている時に、一つ一つの行動に対して言葉を添え、場面に応じた言葉、手本を示し伝えました。
3 カセットテープに母親の歌う童謡や絵本の読み聞かせを録音して、毎晩聞かせる事が良いとアドバイスされ実践しました。
4 雑誌の付録の工作で、興味のある「電話・自動車」を作ってあげました。
5 人形を買い与え、人形遊び。話しかけ、ままごとを行いましたが、次男は反応しても、長男は無視状態。でもそばにいるだけでしたが良しとしました。
6 口先の動きを訓練するために、シャボン玉遊び。
7 指先の訓練に、あやとり。(ほうきの作り方を教える)
8 新聞で紙鉄砲を折り、遊んでやる。(音が出る楽しみを味わう)
9 ハサミを使えるようハサミを与える。自閉症特有の能力だと思いますが、ハサミだけで下書きなしで、数字など切り抜くようになりました。