ネットカフェの通路は狭く、薄暗かった。窓はあるが開けられず、人の臭気が煙のようにこもっている。人影はなく、いびきや身じろぐ気配だけがした。ねぐらの動物を起こさないよう、適当な漫画を数冊取って個室に入る。二畳ほどのスペースは床全体がクッションになっており、踏むと沈んで足跡がついた。彼はスライド式のドアを閉めると、小窓にブランケットをかけた。缶ビールを飲みながら漫画を読むうちに、活字が頭に入らなくな…
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