「おいおい、やめろ! 俺まで濡れるじゃないか」ユーリが叫んでもお構いなしだ。カーシャは面白がっていっそう激しく頭をふり続ける。ふるたびに濡れた髪がゆっくりと左右の頬を叩きつける、その感触を楽しんでいるかのように顎を突きあげ、カーシャは恍惚(こうこつ)として微笑んでいる。ユーリは用済みになって転がったバケツを靴の先でこんと蹴る。幼いころはユーリもかわいらしく、姉と一緒に撮られた写真はまるで姉妹のよ…
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