俳句・短歌 歌集 自然 2022.11.04 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第4回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 不如帰耳みみを響かせ鳴いている新しい朝止やまずを知らず 不幸ふしあわせ其れだけじゃ無い幸福こうふくも必ず有ると桜咲いてる 満開後まんかいご散り行く花の散るは咲く人の別れは逢あえる始まり
小説 『サトゥルヌス[注目連載ピックアップ]』 【第12回】 花田 由美子 認知症の母を助けようと下敷きに…お腹の子の上に膝をつき、全体重をかけられた。激痛、足の間からは液体が流れ、赤ちゃんは… 【前回の記事を読む】プロポーズされたのに、言えない…両親に家がないこと。借金まみれで、寮に住み込み、極狭スペースで寝起きしていること。「孝子」父親の声で目が覚める。「かあさんが、いない」孝子は腰かけた姿勢で目を閉じていた。玄関に取り付けた三重の鍵が外れている。一番上の鍵を外すために、お母さんは椅子を移動させたらしい。気がつかないほど熟睡してたなんて。「孝子、いつも悪いね」かすれた弱々しい声が心か…
ビジネス 『これからの「優秀」って、なんだろう?』 【第23回】 中村 隆紀 合理的経済人、ホモ・エコノミクス。「まるで自分たちを全知全能のように勘違いする」エリートたち 【前回記事を読む】開店と同時にお客さんが入った。スーツ姿のビジネスマンが4人、大テーブルで生ビールを注文してきて…「あなたは必死に勉強されて、素晴らしい知識とプライドを身につけられたことと思います」最上さんは微笑んで、頭を少し下げた。「市場原理主義や新自由主義は、成功を望むビジネスマンにとっての信仰でした。しかしいま、その信仰は崩れ去り、公正な〈見えざる手〉を持っているはずの神は、どこにもおわし…