俳句・短歌 歌集 自然 2023.11.07 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【最終回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 朝方あさかたの雨粒あまつぶを見る柴の葉に 穀物こくもつ育つ今日より穀雨 春空はるそらに緑葉繁茂映え亘り 甲高かんだかく鳴く不如帰聞く 晴天の陽光注ぎ若葦わかあしの 緑の茎が水面みなもより伸び 【第1回から読む】歌集「緑葉の里」より三首
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『テラスの旅路Ⅰ』 【第17回】 響乃 みやこ 教えられた大量の情報を全て覚えているなんて、「記憶力がいい」のレベルを超えている…まるで、人間じゃないみたいだ。 【前回記事を読む】「300年前までは、人間もたくさんいて文明も栄えていた」という事実。当たり前の知識だと思っていたけど…知っているのは私だけ?「そうだなぁ……あーしが赤ちゃんの時、どっかに捨てられてたらしいよ。それをナギサが拾って、育ててくれたみたい。あとなぁ、ナギサは落ち着いた人だったな。人というかロボットだけど。あんまり気持ちが顔に出ないっていうか、クールな人だったね」「へぇ。他に教えてもら…