俳句・短歌 歌集 自然 2022.09.17 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第1回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 巡る季節と千変万化の景色を愉しみ、 森羅万象との調和を詠じる。 後世へ遺したい、美しく清らかな山川草木との出合い。 ※本記事は、2022年7月刊行の書籍『歌集 緑葉の里』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。 暖かな春の日差しを浴びながら文鳥ぶんちょう止とまり学舎がくしゃに入はいる ドッシリと動く事こと無なく立っている悲しむ人の松まつに成りたい 緑みどり抱だく春の息吹の切なさに愛かなしみ湧わいて恋しく慕う
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第25回】 武 きき 離婚の危機!?――玄関を開けると、女性の靴が…? 寝室に向かい扉を開けるとそこには若い女性と夫の姿が… 【前回の記事を読む】明日は妻が来てくれる! 出張先でも会えることに喜んでいた夫、しかし酷く酔っぱらって帰ってしまい目が覚めると…心臓の音がうるさい。静まれ! どんな事があっても、美樹の手を離さない! ああ~、どうすればいい? 焦る。新幹線が遅く感じる。イライラする。家に着いた。美樹はいるだろうか。こわごわ玄関を開けた。美樹はスーツケースに荷物を詰めている。何をしているんだ!今日は、涼真さんのマン…
小説 『トオル』 【第2回】 井原 淑子 息子は歩道を歩いていたがバイク同士の接触事故に巻き込まれて重度の脳挫傷。飼い犬のジョンもまた事故に巻き込まれて亡くなった 【前回の記事を読む】「この犬を連れた青年が事故に遭って、今、U総合病院に救急搬送されました」事故に遭ったのは私の息子だった「はい?」「お母様、それからお父様も。事故の状況を説明させていただければと思います」幹雄がゆっくりうなずいた。「新並木通り、ご存知ですよね。ご自宅の近くです。見通しのいい直線道路。あの、イチョウ並木の途切れるところに、信号のない交差点があります。そのあたりで、バイクとバイクが…