俳句・短歌 歌集 自然 2023.09.04 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第18回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 八重桜(やえざくら)美(び)を誇り咲く激しさと 其の情熱に背筋(せすじ)が伸びる 緑の枝(え)微風(そよかぜ)に揺れ輝く陽(ひ) 夢の楽園(らくえん)現れた様 庭の木々緑葉(りょくは)重なり膨らんで 一枚ずつで総体を成す
小説 『いつか海の見える街へ[人気連載ピックアップ]』 【最終回】 須賀 渚 彼女はひとりで逝ってしまった――。危篤になる前に「会いたい人はいないか」と看護師が聞いたそうだが、彼女は… 【前回記事を読む】「私、ここに自分のお墓を買ったの」と話し出す彼女。「身寄りがないから…ほんとはあなたのそばにいたいけど、許されないわ」扉が開いて、以前にも会ったことのある婦長が現れて「面会室」と書かれた部屋に案内された。向かい合わせの椅子があり、座るようにと手で示した。向かいに腰を下ろした婦長は、低い穏やかな声で話し始めた。年末の風邪の症状から高熱を出し、さまざまな治療が試みられたが、免疫力が…
小説 『マナ~ズメモリーズ』 【第2回】 真名 「これ、“あの実”よ。とっても美味しいから2つ取ったの」そう言ってアダムの方に走り去っていくイブ。その日以来、二人は… 【前回記事を読む】「食べてはいけない、食べたらどうなるか…」神さまは何故、そんな果実をつくったの?――子どもと一緒に読める聖書の物語 おいらは花だよ。名前はマナ。この星で言葉(ことば)を話せる花はおいらだけなんだ。おいらが最初(さいしょ)に咲(さ)いたのは、小さな男の子のそばだった。彼(かれ)は、おいらに言った。「やっと、咲(さ)いたね。君(きみ)も一人なんだよね。やっぱり、一人は、つまらないよ…