俳句・短歌 歌集 自然 2023.07.27 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第17回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 暗闇(くらやみ)に電灯浴びて夜に咲く 緑葉樹々(りょくようじゅじゅ)の異世界を見る 新緑の緑(りょく)草(そう)緑(りょく)葉(は)目に染みて 心和らぎ元気を貰う 宵の空金星(きんせい)一つ輝いて 我が身の幸(さち)を顧みる哉
小説 『毎度、天国飯店です』 【第6回】 竹村 和貢 サークル勧誘チラシの前で、『徒然草』を抱えた美人と出会った…。 天国飯店の定休日は毎週火曜日。アルバイト生四人で、月曜から土曜の間の五営業日を分担する。四人のうち誰か一人が二営業日に入る。その者以外の三人のうちの一人が日曜日に店に入る。日曜日は大学が休みなので、朝の十時から閉店の午後九時まで十一時間店に入ることになる。「ほな、俺、明日もバイトやさかい、おっちゃんに自分のこと話してみるわ。多分、おっちゃんも構へん言わはる思うねんけど」夏生は、「できない」とは思…
小説 『我輩は清掃人じゃ』 【第6回】 ホモ・サピエンス 仲間に助けられて清掃業の初出勤は無事終了。疲れて帰るとドアの前に黒い物体!? そうこうするうち、午前の労働は終了し、お昼休憩じゃ。食事は綺麗な環境でできるものと安易に考えていたのじゃが、ビル内の小汚い部屋が用意されており、控室に使えとの旨が伝えてきてある。安住はどうするものか、気になってはいたものの、弁当を持参していたのじゃ。我輩は、今朝食べた残り物を持ってきたので、食欲旺盛な我輩は、午後のお仕事に負けんよう、胃に流し込んだ。「お主、その弁当、母上が作ってくれたのかの?」…