俳句・短歌 歌集 自然 2023.07.27 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第17回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 暗闇(くらやみ)に電灯浴びて夜に咲く 緑葉樹々(りょくようじゅじゅ)の異世界を見る 新緑の緑(りょく)草(そう)緑(りょく)葉(は)目に染みて 心和らぎ元気を貰う 宵の空金星(きんせい)一つ輝いて 我が身の幸(さち)を顧みる哉
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』 【第2回】 松村 勝正 主人の入浴介助を試みた。私もびしょ濡れになり「君も風呂に入れば」と言われたが、少しでも自分の裸を主人に見られたくなくて… 【前回の記事を読む】三人で夕食のテーブルを囲んでいた。夫、妻、そして――。彼が彼女に「美味しいね」と言って、普段殺風景な屋敷に珍しく会話が…気になっていたことがあったので美代子は急いでパソコンを閉じて、主人の入浴介助のことを考えていた。正直、入浴介助がどんなものか美代子には想像も出来ない。でもスペイン旅行から帰った後で主人に「明日から入浴介助は私がやります」と言ってしまった。一時の気持ちが高揚し…
小説 『鼠たちのカクメイ』 【第23回】 横山 由貴男 「退がれ、さが…」大塩平八郎の声さえ飲まれていく。本隊はもはや烏合の衆。今攻撃されればひとたまりもない…と、その時突然! 【前回記事を読む】ああ、ぎりぎりの命のやりとり…俺はやはり、生まれる時代を間違えたな。――引き金を引くと、直後大男が倒れるのが見え…午後二時を過ぎても奉行所に動きはない。自分の隊で実績を上げる一方、坂本は同僚の本多に跡部と堀のお守りをさせていた。なにせふたりの奉行は後事を援軍に丸投げして、自分たちは馬にも跨ろうとしないのだ。「御奉行様。御城代の命令書をご覧になったでしょう。わが玉造口の隊は両奉行…