■信頼がゆらぐ時引越しの日、予期せぬことが起きた。同じ官舎に住み、夫の発病までは最も親しくしていた友人親子が見送りに来てくれたのだ。「ご栄転おめでとう、元気でね」友人が笑顔で言った。傍で子供達も別れを惜しんでいるように見えた。疎遠になっていた友人親子との久々の時間は、仁美と娘たちにほんの少し明るい気持ちをもたらした。その一方で、仁美の気持ちは複雑であった。友人の夫と仁美の夫は、同じ法務省に勤める…
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