【前回記事を読む】面倒臭そうに体をこちら向きに動かし、「半身麻痺で言葉を発することができません」…本人を目の前に言う看護師を不快に思った。二人は隣の席であったが、互いに恥ずかしくて話をすることができなかった。特に沢田は、自らが父親と鏡映しのように思えていたこともあったのである。そんな二人に暖かな風が柔らかく吹いて来て、きっかけは突然にして訪れた。半開きの教室の窓から一匹の紫色の蝶が迷い込んできて…
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