【前回の記事を読む】「イヤ!LINEすぐ返してくれないと、嫌だ!」駄々っ子LINEを送ると、まさかのブチ切れ。再度ブロックされ…
Chapter 3
横浜トリプルデート
(ま、マズイ。流星くんを本気でキレさせちゃった……どうしよう……)さっきまでの強気の真由子はどこへやら、絶望感に襲われた。
(どうしよう、どうすればいいの?)
すると今度は横浜のカオルからLINEが飛んで来た。
『真由子ちゃん、流星くんから日曜日横浜には行かないことにした、ごめんねってLINE今来たんだけど……』
慌てて真由子はカオルにLINEする。
『さっき私が流星くんにLINEの返信素早くしなさいよ!って強気に送ったら、流星くん本気で怒ってしまったの、お願いだから、私が悪かった、謝ってるから楽しみにしてた横浜トリプルデート来てって、カオルくんのLINEで転送して。私もうブロックされてるみたいなの』
真由子は、顔面蒼白、もう必死である。
『おけ、分かった。すぐ真由子ちゃんの謝罪LINEを流星くんに転送してあげるから待っててね』
『カオルくん、本当ごめんね、有難う(涙)』
すると五分くらいで、真由子に流星からLINEが送られてきた。
『カオルくんから真由ちゃんのLINEが送られてきて読んだよ。もう分かったみたいだね。横浜は、3人で楽しく過ごそう!』
『流星くん、有難う (T . T) 』
真由子は57歳、流星は24歳。親子ほどの年齢差なのをすっかり忘れて、息子より年下のセラピストにガチ恋して、良く言えば乙女、悪く言えば、状況が見えていないイタイ客になっていた。
実年齢より魂年齢という言葉もあるけれど、真由子の意識は、年齢のことなど宇宙の彼方に飛んでいってしまっていた。
いよいよ横浜トリプルデートの日がやって来た。
以前に真由子は電話占いで、女性占い師に、
「実は、流星くんと真由子さんはツインレイですけど、真由子さんが流星くんに紹介して3人で会いたいと言ってる横浜のカオルくんは、貴女達2人のさらにトリプルレイという魂の繋がりが強い存在ですよ。
過去世でも3人は出会って一緒に過ごした時があるので、今世も巡り合い懐かしい気持ちで、3人で一緒に会おうとしているのですよ」
と言われていたのだ。トリプルレイはツインレイを助けてくれる存在らしい。
実際この前、真由子が高飛車なLINEを送って流星を激キレさせた時、カオルが仲立ちしてツインレイの2人を仲直りさせてくれていた。
(本当、不思議だなぁ……ツインレイだけじゃなくて、トリプルレイって存在もあるんだ。そう、カオルくんは凄く優しいものね……
ツインの流星くんとはお互い気が強くて少し短気で似てるから、すぐぶつかってしまうけど、カオルくんは優しくて私達のクッションみたいになってくれている。喧嘩もすぐ治めてくれるトリプルレイって有難い存在だなぁ)