ハンセン・グループの厳しい予測
2019年は410ppmでしたから、425-410=15。2018年から2019年は2.6ppm 増えましたので、15÷2.6=5.7。つまり、あと6年(2026年)で425ppmになってしまいます。
その時は南極の氷がなくなるときです。ハンセンはプラス・マイナス75ppmとしていますので、単純に計算しますと、2054年~2026年~1998年と幅があります。このどこかで南極の氷が無くなり、海水面が最高になります。
ハンセングループは、このように二連の手順をたどって、最終的に遅効性のフィードバックにより、温暖化に至るだろうという結論を出しました。それが、世界における最後の氷というのです。
グリーンランドの氷床や高緯度地域の氷河はその前に消滅するでしょう。そこでハンセンたちは目標は425ppmではなく、350ppm(プラス・マイナス75ppmを差し引いて)にすべきだと主張しています(IPCCでは少数意見は除外されているそうです)。これでは、もう、二十数年前(1998年頃)に過ぎています。いずれにしても、IPCC報告書より厳しい見方があるということです。