鳥羽院はこのことにつき穏やかに収めやうと朝議をもよほす
公卿たち院の意に添ひ清盛を軽き処罰にとどめたり
*公卿 3位以上の朝廷に仕える高位の人たち。
**鳥羽院と公卿たちの決裁。清盛に罰金刑を科す。
このときに頼長ひとり語気あらく軽き処罰に異議となへたり
*藤原頼長(1120~1156)、藤原忠実(ただざね)の二男。
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
鳥羽院はこのことにつき穏やかに収めやうと朝議をもよほす
公卿たち院の意に添ひ清盛を軽き処罰にとどめたり
*公卿 3位以上の朝廷に仕える高位の人たち。
**鳥羽院と公卿たちの決裁。清盛に罰金刑を科す。
このときに頼長ひとり語気あらく軽き処罰に異議となへたり
*藤原頼長(1120~1156)、藤原忠実(ただざね)の二男。