絵に描きし母の面わを二人子は
 彩消ゆるまで撫でていとしむ

 

妻も子も前田利家の血筋ゆゑ
 潮路を越えて援ありけり

 

白米の七十俵が届くころ
 沖に白帆の立ちて見えくる