旭岳 あふぎて歩む 新雪の
降り敷く路に 人は続けり

 

くろぐろと 山の斜面に 雲走る
 霰打ちつぐ 貌伏せて耐ゆ

 

仰ぎ見る 観音岩に 這ふ蔦も
紅葉しにけり 層雲峡に

仰ぎ見る 観音岩に 這ふ蔦も
紅葉しにけり 層雲峡に
※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。