三現主義
振り返ってみると私の仕事に対する思考と行動のパターンは、あれこれいう前にまずは現場に行って自分の目でみて情報の聞きとりをします。解釈で判断するのでなく事実を直視します。
うまくいっていない時はなぜうまくいかないのか、うまくいっている時はなぜうまくいっているのか、もっと良くするためにはどうしたらいいかなど、簡単に答えを出すのでなく〝なぜ、なぜ、なぜ〟と考え抜くことです。そして直感やひらめいた事を数字やデータに置き換えて表してみるようにしてやってきました。
人は良い情報だけ積極的に見たいものですが、例え見たくない現実であってもあえて正直に向き合うようにしています。見たくない現実から目を背けてはいけません。
もう一つは現物をみるようにしています。特に新商品開発や新店オープンのための試食などの現物については納得するまでみて、確認して、を繰り返します。
出来る限り解釈や推測を排除して〝現場〟、〝現実〟、〝現物〟を重視していくこのパターンで、これからも仕事を進めていきます。
もっと美味しく
ひろめ市場店をオープンした時の商品は明神水産が藁焼きして冷凍した鰹を解凍して切って出していました。物販売り上げと飲食売り上げを合わせて初年度2500万円の売り上げだったのを三年後には5000万円まで持っていくことが出来ました。当時はお酒の販売や酒の肴のようなメニューを中心に考え試行錯誤していました。
売り上げは増えてきましたが頭打ちの感も出てきました。当時、居酒屋で注文を受けてから鰹を焼いて焼きたてを提供している店があり、その美味しさに感動して自分もこの焼きたてのたたきを提供したい、だったら藁で焼いたらどうかと思いました。しかし、当時の厨房では藁焼きは設備上できないことになっていたので、こっそり隠れて試作を繰り返しました。