【前回の記事を読む】一日も休まず朝から晩まで働いたのに、黒字はたった60万円。「嘘だろ…」と愕然。利益が出ない原因を自分で調べ始めたところ…

第一部 自叙伝

Ⅲ 飲食業に飛び込む

経営について考える

オープンして何ヵ月か経った時のことです。当時ひろめ店は三分の一が明神水産の物販で、三の二が飲食という2業態でやっている店舗でした。その明神水産の物販の方の店舗には、高価なPOSレジが導入されていて飲食店とは全く違うハイスペックのレジであることを発見しました。

この機種は本来、POS機能を使ってのデータ分析などに使い、今後の対策などを考えるための機能を備えたものでしたが、高価なその機能を持ったレジを明神水産の人たちは単なる現金集計のレジスターとしてしか使っていなかったのです。

それがわかった時私は「しめた、これは使える」と思いました。飲食販売実績データを営業が終了後に入れるようにして、お店全体を一台のレジで総売り上げを出すようにして、大きな分類で飲食と物販とを分け、更にカテゴリーからの部門構成で分けることで物販の販売部門別売り上げ構成や飲食も同じようなデータが会社に頼らずに自分たちで店舗データとして見えるようにできたのです。

それによってどの部門の商品がどれだけ出ているのか、売り上げ構成比が今月はどうなのかなどいつでも取り組みに対して見えるようにすることで、気が付いてからの対策行動が早くなり失敗しても修正が早くなりました。

営業終了後にその日の販売実績を入力するのですが、手書きの伝票からの手入力だったので大変でした。それによって分析は格段に上がり毎月昨年同月割れはありませんでした。

このことから私が気づいたのは美味しいものをお客様に提供する職人の部分と店舗で利益を出していく経営者の部分とは別物で、どちらも大事で事業を継続していくためには車の両輪のようなものだということでした。