「ふーっ、怖かったー。ちょっと高井良君、余計なこと言わないでよ。こっちまで寿命が縮まったわよ。ああ、お肌に悪い」

詩は両手で頬を包み込んだ。

「あれは絶対何か隠していますね」

「え、何かって何よ」

「いや、分かりませんけど、普通現場で活動するのは警部補までなのに、係長がわざわざ現場に顔を出すなんておかしくないですか」

「さあ、知らないわよ。高井良君、これで分かったでしょ。もうこれ以上やっても無意味だって。さ、庁舎に帰るよ」

「いや、まだ地取りをしないと」

「ちょっと、地取りって、もう、私達刑事じゃないんだから」

「とりあえず今公園にいる人達に聞いてみましょう。この周辺に住んでいる人がいるかもしれないし」

そう言うと高井良は小走りに歩き出した。

 

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