「おまたせー」

10月12日の朝、Y公園の入り口で待っていた高井良の元に詩が駆け寄ってきた。ピンクのティアードブラウスにデニムパンツを履いている。

「ちょっと、何でそんな恰好なんですか。僕達刑事なんですよ」

「えっ、私達刑事って言っていいの? 教養係だよ」

「刑事教養第3係、略して刑事です。それにしても捜査をするような格好じゃないでしょ」

「私はどこに行くにもファッションに気をつけてるんです。それにほら筆記用具も用意してあるし」

詩はブラウスの胸ポケットにさしてあるペンを見せた。

「まあ、とにかく行きましょう」

 

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