無理に睡眠時間を
作る必要はない
日本人は睡眠時間が少ないと言われています。極端な話、睡眠薬を飲んで無理やり寝ようとしている人もいます。患者さんからも「5時間では短いから2時間足すために薬を飲んだほうがいいですか?」と聞かれます。しかし、みなさん考えてください。赤ちゃんは寝るのが仕事です。大人になったら仕事が忙しくて寝ている場合ではない人がたくさんいます。
しかも、言い方は悪いですが、高齢者になったあとはみんな「永遠に眠る」のです。寝たきり状態も一定期間あるでしょう。その機会は私にもおしなべてやって来ます。そのときまで、寝るのはちょっと置いておいてもよいのではないでしょうか。ショートスリーパーでもよいかと思います。
たとえば、眠れない患者さんに無理して寝る必要はないと言うと「ええ?」と驚かれます。睡眠でいえば、寝なくてもいい人もいるし、寝たほうがいい人がいるのも事実です。ではなぜ眠れないかというと、疲れていないからです。疲れてもいないのに寝るのは難しいものです。
それなら、運動して体が疲れたから眠るというほうがずっと良い眠りです。また、生活のリズムを変えてみることもおすすめです。今まではそうだったという歴史は大事なのですが、健康な未来がその上に成り立っていないとしたら、柔軟に考えを変えていただきたいと思います。
健康になるために求められるものは人によって違います。Aというやり方だけではなくプランBもプランCだってあります。ひとつのやり方に固執するより、ちょっとやってみてダメだったら、変えてみると結構良かったということもあります。
成功が実感できれば続いていくので、チャレンジしていくことは、いくつになっても必要です。
睡眠について、もうひとつお話ししたいことは、今「パワーナップ」と言って、15〜30分程度の短い昼寝をしましょうと提唱されているものがあります。集中力は必ず落ちるので、それならば仮眠したほうが、かえってスッキリして集中して仕事ができるというものです。
「仕事中に寝るなんてもってのほか」という日本的な考え方がありますが、逆に「15分寝てきます」ということが普通になったほうが仕事のパフォーマンスは上がると思います。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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