それでは何をしたか、というと、全国組織の塾専門の教材会社の教材を使い、三か月に一度、関東圏内で最大手のテスト業者の学力テストをするのが基本だった、というありふれた指導内容に過ぎない。
本当は授業形式で、集団で教えるのが、一番楽で効率もいいのだが、生徒のレベルが違うし、入ってくる時期もバラバラなので、一枠四五人程度の個別指導、それ以上増えたら、アルバイトを雇うことにしていた。
何故私が、こんなありふれた指導内容を敢えて書いたかと言うと、仕事に関して、私は確かに「好きでないこと」、つまり自分の好みでなく、あくまで人の要望に従ってきた、という事を分かって欲しかったからである。
そして、今思うに、だから、商売向きでもないのに、だれ一人知り合いのいなかった土地で、28年間も、最初の一年を除いて、毎年僅かながら利益の出る仕事を続けることができたのだろう。
そして好きなことは私同様、中々分からないものであるが、人に頼まれたことをやって行くことは、確実に人のためになることなので、それだけで意味があることなのだろう。
次回更新は9月21日(月)、11時の予定です。
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