【前回記事を読む】フランス産ブドウを使っただけで、国内では“裏切り者”扱い…格付け最下位のイタリアワインに、大御所評論家が100点満点をつけ……
SCENE 1 ようこそワイン沼へ
高級ワインに憧れながらセカンド・ラベルやサード・ラベルを
レ・ディフェーゼ
イタリア/トスカーナルチェンテ
イタリア/トスカーナ
ソムリエによると、サッシカイアは世界の熱烈なワイン愛好家が買い求めたため、非常に高価になり、それではと、セカンド・ラベルをリリースしたそうです。
セカンド・ラベルとは、いわばフラッグシップワインの廉価版。樹齢の若いブドウで造ったり、違う畑で造られたブドウを使用したりするなど、セカンド・ラベルとされるワインの基準はワイナリーで異なります。
「サッシカイアのセカンド・ラベルがグイダルベルトですが、これも値上がりし、今では、サード・ラベルを出していて、それがこのレ・ディフェーゼです」とソムリエの説明にも熱が入っています。サッシカイアと同じ畑、同じブドウを使っているそうです。
そこまで言われれば、何が何でも飲みたくなります。
イタリアの赤ワインは、派手で濃厚で重いと思っていましたが、レ・ディフェーゼは、しっかりとした骨格がありながらも、とてもエレガント。大粒のピオーネを皮ごと食べたような香りに、胡椒のピリッとした感じが少しあります。
赤ワインってこんなに美味しいんだ。こんなワインを造る生産者が「裏切り者」なら、イタリアが裏切り者だらけになってもイイと思いました。雅子さんも「初めての赤ワインだけど、美味しいね」とニコニコしています。
「裏切り者」にハマった雅子さんと私は、後日、同じレストランへ行き、サッシカイアと人気を二分するもう一人の「裏切り者」、ルーチェのセカンド・ラベル、ルチェンテ
をオーダーしました。
セカンドのルチェンテにも、ルーチェと同じ太陽がラベルにデザインされています。ルーチェと同じ血が流れているのです。レ・ディフェーゼの大人しめのラベルデザインに比べて力強い印象があるせいか、ワインの味わいも熱くてどっしりしているように感じました。それでいて気品も感じられて、美味しい。
こうなったら、いつの日か、高価だけれど、雅子さんと2人で「裏切り者」の親玉であるサッシカイアとルーチェを飲むしかない。そう固く誓いました。