【前回記事を読む】東京都台東区に引っ越し、近所のイタリアンが行きつけに…そこで人生で初めて白ワインを飲み、「ビールとは別物だ」と気づいた。
初めてソムリエに出会う
ディ・モンテフィアスコーネ
イタリア/ウンブリア
エスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネは高価なワインではありませんが、人生で初めての「泡なし白ワイン」。
しかも、想像以上に上品でスッキリした味わいだったので、そのときの感動は今でも脳内再生できます。
まさに大発見で、司教様の従者と同様、「見つけた! 見つけた!! 見つけた!!!」の思いでした。
この店で、もう一つ私の人生初の体験が、「ソムリエと初めて出会った」ことです。
彼は「バッカス」のオーナーです。のちに、正確には日本ソムリエ協会認定のソムリエではなく、ワイン・アドバイザーの有資格者であることが分かりますが、ソムリエの業務を全てこなしていました(2016年から、ワイン・アドバイザーはソムリエに統合)。
人生初のソムリエとの遭遇は鮮烈でした。真っ赤なロング・エプロン姿でてきぱきと動くオーナーの左胸にはブドウのバッジが光っています。
ソムリエ・ナイフでカッコよくワインのキャップシールを切り、螺旋をねじ込んでコルクを抜いていたのです。ソムリエの動作は全て自然で滑らかで無駄がありません。
話には聞いていましたが、実際にソムリエがコルクを抜くところを初めて見て、「おぉ、これがワインのプロなんだ」と感動しました。
このとき、ビールとスパークリング・ワインという「泡モノの一次元の世界」から、泡のない白ワインが加わった「二次元の世界」へ、私の「お酒ワールド」が大きく広がったように思います。
初めてのケース買い、そしてワインセラーも
シュタインベルガー
ドイツ/ラインガウ
「バッカス」が行きつけの店になった頃、ワインへの興味が深くなる大きな衝撃をさらに2つも受けました。最初の「巨大な衝撃」が、ドイツの白ワイン、シュタインベルガーとの出会いです。
「バッカス」のソムリエに、いつものように、「飲みやすい白をお願いします」と伝えたところ、出てきたのがこれ。一口飲んでビックリしました。
翼を広げた黒い鷲がラベルの上部に印刷してあり、その下には教会らしき尖塔の建物が描いてあります。
大学時代のドイツ語の授業で習った単語が少し残っていて、「シュタイン」は「石」、「ベルグ」は「山」であることを思い出しました。「シュタインベルガー」は「石の山」の意味になります。
そのような厳つい名前とは裏腹にボトルの形は、とてもスタイリッシュ。ボトルの形は生産地によってさまざまですが、寒い地方ほど、細くて長く、スッキリした形をしているように思います。