【前回記事を読む】頭の中で『プリティ・ウーマン』の主題歌が流れ出す――雅子さんがシャンパーニュを飲む姿は、往年の名女優に重なった
家飲みワインの必須アイテムリュット
フレシネ コルトン ネグロ ブリュット
スペイン/ペネデス
コルトン ネグロを飲み始めて、スパークリング・ワインに本格的に目覚め、ジュリア・ロバーツ風に、イチゴと合わせたり、普段の食事ともマッチングさせたりしました。
ビールがいろんな食べ物と合うように、泡のあるワインは、合わせる食べ物の間口が大きく広がるように感じたのもこの頃です。
初めこそ、シャンパーニュは高貴な飲み物との思いがありましたが、廉価なコルトン ネグロをたくさん飲むようになってスパークリング・ワインの美味しさに目覚めました。スパークリング・ワインが食べ物、特に、魚介系と絶妙の相性であることが分かり、シャンパーニュに対する「非日常感」が少しずつ小さくなったように思います。
コルトン ネグロをたくさん飲むうちに、モエ・エ・シャンドンとコルトン ネグロの境界が低くなり、ついには見えなくなりました。
私の中で、スパークリング・ワインが「日常の飲み物」に昇格したとはいえ、ワイン全体から見るとごく一部です。泡のない白ワイン、赤ワインの世界の広さは知る由もなく、この先ワイン全体にハマるとはつゆほども思っていませんでした。
スペインで造るスパークリング・ワインはカヴァといいますが、コルトン ネグロはカヴァの人気商品です。シャンパーニュとはブドウの品種が異なりますし、味わいも少し違うのですが、当時はそんな細かいことは知らず、廉価版のシャンパーニュと思っていました。
シャンパーニュと同じ古典的で面倒な造り方(1) で製造していますが、原料のブドウが安価なため、シャンパーニュよりも安く販売できると分かったのも、ずっとあとのことです。
ソムリエの友人にいわせると、カヴァを造っているスペインの貴族には、品質でシャンパーニュに負けないとの自負があり「カヴァには、スペイン貴族のプライドが詰まっている」そうです。