わが身丈越ゆる竹の子皮を脱ぐ
いとまもあらず空へ伸びゆく
みづみづと伸びゆく竹の子 青膚を
見せて幾重の皮を脱ぎ棄つ
*幹の下部の方から皮を脱ぎ棄(す)てる。
親竹に丈を並べて節ぶしに
枝葉を伸ばし若竹となる
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
わが身丈越ゆる竹の子皮を脱ぐ
いとまもあらず空へ伸びゆく
みづみづと伸びゆく竹の子 青膚を
見せて幾重の皮を脱ぎ棄つ
*幹の下部の方から皮を脱ぎ棄(す)てる。
親竹に丈を並べて節ぶしに
枝葉を伸ばし若竹となる