コミュニティと母
翌日、母は無事に役所から必要書類を入手できていた。妻の電話での口調から喜びが伝わる。
「自分だけで取得できたんだね!」
「うん、まぁ」
母は何事もなかったような返事だ。昨日は一方的に電話を切るほどだったので、小言の一つくらいは覚悟していたが、あっさりとした返事だった。
母はさっぱりした性格なんだなと私は思った。ひとまずこれで父亡き後の整理は山を越えた。
母は徐々に外にご飯を買いに行くようになっていった。野菜やお肉などを買って、自分で料理することはなかったので尋ねてみると、一人前だけのごはんを用意すると余らせてしまうということだった。
私も一人暮らしだった時は一人前の分量を作ることに苦労したので、これには納得した。
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