【前回記事を読む】アイドルが辞めたいと言っても「金を回収するまで辞めさせない」…方法は彼女の“体”だった。「ツテがある」とある筋にあてがい…
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「私は『自分一人では運営は無理だ』と話し、所属しているアイドルやタレント志望の人に『もし事務所が嫌なら私のライブハウスで働いてみないか?』と声をかけてみました。みんな本当は辞めたがっていましたが、事務所とヤクザの関係を知っていたようで、事務所と直接関わらなくて済むならと渋々、スタッフとして働いてくれることになりました。
おかしいですよね? マネージャーの自分が事務所とヤクザの関係を知らずにいたのに所属していたアイドル達が知っていたなんて……」
俺は清水智哉とライブハウススタッフの関係を把握できた。そして桜手芸能事務所とヤクザの関係も……。最後にいくつか確認したいことがあった。俺は憔悴している清水智哉に尋ねた。
「確認だが……神木奏馬が久保京子を殺害したと認めているんだな」
清水智哉は
「……はい」
と頷く。そして核心部分を尋ねた。誰が、どのように死体を処理したのか?
清水智哉の震えが大きくなる。そして絞り出すような声で話し出した。
「桜手に連絡を取ると桜手の社長が『すぐに事務所の奴らを向かわせる。お前は神木を別室に連れ出して誰も控室に入れるな! ……いいな? 警察には連絡するなよ!』そう言って電話を一方的に切りました」
『その間、誰もいない間にあの子達が死体を見てしまったのか……』
俺が死体発見のタイミングを推測していると清水智哉は続けて話した。
「やがて桜手芸能事務所の人間とみられる人たちと、明らかに人相の悪い人たちが数人やってきて……おそらくヤクザだと思います。ヤクザたちが控室に入ると、慣れたように死体を大きいキャリーケースに入れました。
そしてキャリーケースを運び出し、控室に飛び散っていた血を拭き始めました。血を拭き終わりヤクザや桜手の関係者が出ていくまで約15分位だと思います。私やスタッフは呆然と眺めていました。
死体はヤクザが……神木は桜手の人間が連れ出していました。私はスタッフにこの事は誰にも言わないように厳命し、持ち場に戻るよう伝えた後、自分は事務室に戻りました。そして……」