【前回記事を読む】刑事が使った卑怯な手…「被害者の物と思われる〈血液〉も検出されました。どういうことか分かりますね?」と言うが、実は…

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「し、仕方が無かったんだ……。あの日ライブの後、いつものように感想を言いに控室に行くと控室前にうちのスタッフが集まっていた。何があったんだろうと控室に入ると久保さんがうつぶせで倒れていて……神木奏馬が呆然と立ち尽くしていた。

初めは状況が解らなかった。私は神木に『君が殺ったのか?』そう聞くのが精一杯だった。神木は頷いた。

私は桜手芸能事務所にすぐに連絡しようとしたが、スマホを持ってなかった。私はスタッフ達に神木を別室に連れて行かせると、スマホを取りに事務室に走っていった……」

清水智哉がそこまで話したところで片倉が

「……そこを神木のファンに見られてしまったということですね?」

片倉の言葉を受けて清水智哉は話を続ける。

「まさか……ファンがこちらまで入ってくるとは思わなかった……」

清水智哉は憔悴しきっていた。俺は

『これ以上の聞き取りは取調室でないと無理だな』

そう判断し、清水智哉に告げる。このタイミングを逃すわけにはいかない。

「清水智哉さん……重要参考人として城東警察署に任意同行していただきます」

俺と片倉は清水智哉を伴い城東警察署に帰ることにした。