【前回の記事を読む】ドミニカ共和国でもらった“入学許可証”は、真っ赤なハイヒールの女教師からの“ある行為”だった。男の人と女の人がするような…

第三章

(二)シモン・ボリーバル校

こんなあほらしい覚え方が少しは役に立ったのでしょう、半年もすると、両親や近所の大人たちの簡単な通訳ができるまでになっていました。

子どもたちが、自分たちよりも早く上達するのを見た親たちは、近所の人たちと集まって子どもたちのことが話題にのぼると、決まって、「子どもっていうもんは何でも覚えるのが早いですね」と話していたようです。

慎ちゃんは、この新しい小学校に行くのが楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。アルファベットのぬり絵や、アーベーセーの歌、ほかにも授業の終わりに必ずうたう歌なども習いました。

それはこんな歌でした。

「さよならの歌」

Hemos terminado hay que descansar
(お勉強が終わったので休けいだよ)

Este trabajito llebaré a mamá
(この宿題は母さんに持って帰ろう)

Hasta mañana antes diré.
(また明日ね、って先に言っておくよ)

Muy tempranito yo volveré
(またすぐにもどってくるから)

Muy tempranito yo volveré
(またすぐにもどってくるからね)