あわやの大事寸前
ニアミス突き落とし事件は幼児夏合宿で市の公営公園「こどもの国」に連れていった時に起きてしまった。
「こどもの国」は広大な公園なので、引率スタッフが園内に点在し、遠目で見守る中で自由に遊ばせていた。晴天の日で、他の親子連れも大勢来ていた。
私は彼がアスレチック遊具の高い所に登っているので、目を離さずに彼を追っていた。彼が登っている吊り状の渡る遊具には彼一人しかいなかったので放任していた。
その時、お父さんと一緒に来ていた男児が彼と同じ遊具に登っていき、彼の方に近づくのが見えた。
まずいな、と思って急いで遊具に駆け寄った。男の子について上っていったお父さんの怒鳴る声が聞こえた。私は慌てて遊具を見上げた。
彼が男の子を押そうとした、とお父さんは怒りを露わに私に向かって怒鳴ってきた。
押そうとする動作だけで、実害はなかった。
私は男児のお父さんに平謝りに謝って、彼には「押すのはバツ!」と注意して即刻、他の遊具に移動させた。
突き落とし癖はその場で注意しなければ、なぜ怒られるのか意味が分からないだろう。
毎日、彼が学校から帰宅するまでハラハラして過ごしているお母さんの気持ちがよく分かった。