【前回記事を読む】息子が高校生の頃、同じ高校のある生徒が自ら命を絶ったと聞いた。1日につき2~3人の学生が自ら命を絶つこの国で…
第一章 なぜ私たちの心は苦しくなるのか
3 自信がもてない若者たち
ある中学校で、命の大切さについて考える講演を全校生徒が聞いたとき、感想には次のようなものがありました。
「何度も心が折れて、『もう死にたい』とか思ったことがぼくには何回もありました」
「私も何回か『自分ってこの世にいらないんだ。自分がいてもただのじゃま』など、とてもネガティブに考えを寄せるばかりでした」
このような感想をもったのは勉強や運動が苦手な生徒だけではありません。
明るく素直で、学力優秀な生徒でさえ、「死にたい」と思ったことがあると記述しています。
「あんなに勉強ができるのに、なぜ自信がもてないのだろう? もっと自信をもてばいいのに」と思ってしまいます。
周りの目を過剰に気にするあまり、なかなか教室に入れない生徒。「自分はダメな人間だ」と思い込み、自信がもてない生徒。
「どうせ、勉強やってもできないんだ」とあきらめ、意欲を失い授業中机に伏せている生徒。
多感な思春期であるとはいえ、さまざまなことにもがき苦しんでいる若者が確かにいるのです。