【前回記事を読む】美人の条件は“顔の大きさ”。小顔ではなく、顔が大きければ大きいほど美人と言われた理由は…

第一章 なぜ私たちの心は苦しくなるのか

2 コンプレックスを抱く要因 ─「現実自己」と「理想自己」

身体のコンプレックス

私は、背が低いことに劣等感を感じていた時期もありましたが、高いところにあるものを取るときに不便を感じたくらいで、背が低いことが理由で特に困ったことはありません。ましてや、背が低いことで誰にも迷惑をかけていません。自分は気にしているかもしれませんが、周りの人は実は無関心で、そのことについて何も思っていないものです。自分が勝手に思い込んでいるだけです。

身体が小さくたって大きいことはできるのです。外見のみを気にしようとする自分の意識こそ変えていかなければなりません。

そもそも、外見によって人間の価値が決まるものではありません。外見が美しい人よりも、心が美しい人の方がずっと魅力的です。見ている人は、あなたのよさをちゃんと理解してくれています。

学歴・職業のコンプレックス

これについても前述したように、私は劣等感を感じていました。

では、なぜ学歴についてコンプレックスを抱いたのでしょうか。私の心の中には、有名大学に合格することで「あの人すごいね」と言われたい、周りから認められたい、あるいは「自慢したい」といった卑しい心がどこかにあったのです。

そして、他人と比較し、周りの人は有名大学に進学したが、自分は無名の私立大学しか行けなかった、という劣等感だったような気がします。大学の名前だけで自分の理想を抱き、それが満たされなかった自分に劣等感を感じていたのです。

先日、テレビのある報道番組で韓国の小学生に取材しているのを見て、衝撃を受けたことがあります。現在、韓国は激しい受験戦争にさらされているため、子供たちは小学校から複数の塾に通い、親は多額の教育費を支出しています。その結果、少子化が進み出生率は0.72だそうです。

子供を産みたくない原因としては、塾に通うために多額のお金が必要であることや、受験戦争を経験してきた若者たちは「二度とあの苦しい学生時代に戻りたくない」「あの苦しさを子供に経験させたくない」という思いを抱いているからです。

番組の中で、複数の塾に通い夜遅くまで勉強している小学生に取材をしていました。なぜ塾に通っているのかという質問に対し、小学生は「いい高校、いい大学に進み、収入の多い会社に就職するためです」と答えていました。