【前回の記事を読む】トマホーク巡航ミサイルの輸送中。何者かによってヘリが襲われた…その直後、爆発音とともに船から発射されたロケットが……

第一章 トマホーク強奪と裏切り

船からの攻撃

その後、海上から突如として無数の小型艇が接近し、襲撃チームを囲み始めた。商業船の兵士たちが乗り込んできたのだ。

武装した兵士たちが、襲撃チームに向けて銃を構え、冷徹な命令を繰り返す。

「降伏しろ。抵抗したら全員射殺する」

背後で、海と陸に不時着して壊れたヘリの残骸から煙が立ち上る中、襲撃チームは再度、脱出を強いられることとなった。

パイロットは着地の衝撃でピクリとも動かない。絶命している。

襲撃チームが陸地と海面の狭間に墜落してからわずか数分後、周囲は静寂に包まれた。しかし、その静けさは一瞬のものでしかなかった。

周囲の水面から現れた小型艇が、襲撃チームの生き残りを一斉に包囲し始めた。武装した兵士たちが艇から飛び降り、ヘリの残骸を背に、隊員たちを圧倒するようにゆっくりと接近してきた。

「降伏しろ! さもなくば、即座に撃つ!」

敵の兵士が銃口を向け、冷徹な声で命じる。その眼差しは、無慈悲であり、まるで何の感情もないようだった。だが、襲撃チームは冷静だった。

彼らは完全に状況を把握し、この時が来るのを待っていた。

「銃を向けるな! 俺たちを敵にするな! お前たち死にたいのか?」

カイザーが低く唸りながら声を上げる。

グリムが小型武器を取り出し、先に突っ込んで来た兵士に対して一発、二発と弾を撃ち込む。その鋭い射撃は一発で命中し、兵士は倒れ込んだ。

瞬時に、襲撃チームは全員が発砲準備を整え、わずかな隙間から敵の動きを捉え始める。ウルフは冷静に、標的を一瞬で決める。

敵の隊長と思われる男が動き出した瞬間、狙いを定め、銃声と共にその頭部を貫通させる。敵は一瞬でその場に崩れ落ち、瞬時に制圧が始まった。