「行動開始!」

カイザーが声をかけると、全員が連携して動き出す。グリムは周囲の水面に浮かんだ船を警戒しつつ、リリーとともに海上での脱出用装備を確認する。一方で、ウルフはトマホークミサイルのコンテナが損傷していないことを確認し、素早く固定装置を外していった。

そのとき、再度、銃声が響いた。二人の兵士が艇から飛び出し、襲撃チームに向けて発砲を始めた。カイザーは反応速度を高め、すぐに銃を抜き返す。

狙いを定めた一瞬、彼は冷徹な表情で二人を同時に倒す。

水面に落ちた兵士たちは、しばらくして動かなくなった。

「全員、周囲を警戒! 急げ!」

ミサイルの運搬と脱出

カイザー達襲撃チームは即座に行動を開始し、トマホークミサイルのコンテナを確保した。

だが、まだ完全に安全とは言えない。周囲からは、いくつかの小型艇が着実に迫ってきており、敵の兵士たちが予想以上に早く集結している。

リリーが無線で指示を出す。

「次の作戦ルートに進む。移動しながら交戦を続けろ。敵の人数が増えてきた!」

ウルフとグリムは後ろを守りながら、トマホークミサイルを強引に引きずるように運ぶ。その重量は計り知れず、動きにくさを感じさせる。

しかし、こんな漁港には似つかわしくないクレーンが有り、それを使う事にした。

彼らにとってはそれが最優先事項だった。

「引きつけてやる!」

グリムが叫び、後ろを見守りながら戦い続ける。数発の銃撃が水面を切り裂き、襲撃者たちの位置をさらに絞り込む。

その間にも、ウルフは手際よくリリーとともにミサイルを小型艇に積み込む準備をしていた。

「準備が整ったら、撤収する。俺たちが時間を稼ぐ」

カイザーが冷静に命じ、続けて言った。

「一気に移動を開始するぞ」