【前回の記事を読む】【非常勤・臨時講師の現実】熱心に勤務しても報われない!? 運の良い人と悪い人に分けられてしまう現状とは…
Ⅱ 学校勤務の前に
1 通信制大学7年で卒業 〜理数系くずれ〜
学校の教師は地元の国立大学卒が多いと思うが、中にはそれ以外の短大、大卒もいるであろう。いずれにしても普通の短大、四年制大学で間違いない。
さて、私といえば別に普通の短大を出たわけでもなければ四年制大学を出たわけでもない。まして大学院なんて以ての外である。
よく人(管理職や他の教師たちが多い)から「先生はどこの大学を出られたのですか?」と聞かれるが、正直言って答えたくないのだ。答えると必ず変な目で見られるからである。
「私は普通の大学は出ていません。大学は通信教育です」。
この台詞を吐くと、よく返ってくる言葉が「へぇー、凄いですね」である。内心嬉しく思えるが、表情や口調で心から言ってもらっているのか、嫌みで言っているのか、はっきり分かってしまう。別に被害妄想と思えるほどでもないが、そう思われても構いはしない。
通信制大学の話題に入るが、高校の時は理数系で数学の教師になりたいと思い、それに伴う国立大学を目指して猛勉強していた。ところが、高校2年生の時の冬に親父が急死してしまった。そこで大学に行ける余裕がなくなってきたこともあり、3年生になってから急に就職へと変更せざるを得なくなった。
ただ、あまりにも急な変更だったので、進路指導室で求人案内を見ても、就職組が既に掌握していて殆ど無くなっていた。それでも何とか進路担当にお願いして、取り敢えずは町の小さな設計事務所に就くことができた。
だが、これは長続きしなかった。約3ヶ月位は持てたのだが、あの時は若かったせいか、性根が入っておらず、人間関係等で断念し、退職してしまった。その後なかなか職が見つからず、とうとう自衛隊の人に声をかけられ、「自衛隊に入れば、すぐに大型免許等、沢山資格が取れるよ」といろいろなことを言われて、結局騙されたと思って入隊してみた。
実際入隊してみると本当に騙されており、免許がすぐに取れることなど全くの嘘であった。ただ、教育隊が終了して一般の部隊に入ると、余暇で自分のやりたいことができるようになったので、いろいろな資格が取れるということに関しては本当の話と言えよう。
その資格によるチャンスの中で、掲示板に各大学通信教育のパンフレットがぶら下がっていた。何気なくいろいろと大学を見てみると、日本大学の費用が最も安くなっていた。