「本当だね。久しぶりに見たけどやっぱりすごいね」

「英君、たくさんいろんな色の明かりがあるけど私たちの日常の明かりというのもこの中の一つなんだよね。そう思って見たら一層すごく思うよね」

瞳はしみじみ夜景を見ながら言った。

英介は瞳の横に来て瞳の左手を握った。

「瞳ちゃん展望回廊へ移動しない?」

英介は意を決し、瞳と展望回廊へと移動した。

「瞳ちゃんと出会って間もないけれど、これから二人について知らないことがたくさん出てくることもあると思う。だけどそこを二人で頑張るのではなく、毎日、瞳ちゃんの笑顔を楽しく見ながら超えていけたらなというのが今の夢であり目標です。このたくさんある明かりの中に俺と一緒にもう一つ新しい明かりを増やし共に人生を歩んではいただけないでしょうか」

英介は、俺とうとう言っちゃったよ! という感じで瞳を見た。

「英君……ありがとう。ありがとう。こちらこそ……よろしくお願いします」

瞳は人前ということもあり泣くのを我慢しているのか少し目が赤くなり涙で潤っていた。

英介は瞳の左側に立ち、事前に購入しポケットの中に忍ばせておいた指輪をそっと出し右手で瞳の左薬指にはめた。

瞳は驚いた。そしてとうとうこらえていた涙を流しながら英介を見つめた。

「こんなこと今更聞くのはなんだけど、本当に私で良いの?」

瞳は英介の目をじっと見て言った。

「何言ってるの覚えてる? 俺と最初に会った時のこと。仕事以外にも人と人との関係にもっと興味をもってもらってもいいんじゃないですか? と言ってたよね。瞳ちゃんならその笑顔でそのやさしさで俺の支えになってくれると思った。いや、もうすでになってる。瞳ちゃん、これから楽しい家庭をつくっていこう」